お盆初日(13日)の夜の仏壇の全体図。 普段は3枚目のような普通の仏壇ですが、 お盆の期間中は和室にこのような仏壇を設けます。 夕方4時頃に明かりを入れない提灯を持って菩提寺へ行きます。 お墓の前で蝋燭を灯し、消さないように注意しながら家に戻ります。 この蝋燭の火は霊の目印になるそうで、 途中で消えてしまうと霊はお墓に戻ってしまうので、 もう一度お墓からやりなおしです。 流石にそれは面倒なので、大抵3つくらい提灯を持っていきます。 そうすればひとつ消えても他の提灯から火を貰えるので。 |
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お盆最終日(15日)の夕方です。 よく見ると、左下の包みが増えてます(笑)。 13〜15日の間に家に来た人が置いていったものです。 親戚の中でも直系でない人たちは、この期間の昼間に来ます。 祖母の叔父、父の従兄弟、亡き祖父(入り婿)の実家の人などです。 15日の夕方に行われる「人寄せ」(要は宴会です)は、 直系、つまり祖母の兄弟や父の兄弟が来ます。 で、15日の夜8時ごろ、その人たち全員でまた菩提寺へ。 今度は逆に、行きは提灯を灯し、帰りは消します。 |
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普段使っている仏壇。 お盆期間中は、このようになってます。 中にあるもの(仏像、過去帳など)は上の仏壇に移します。 ので、お盆中は中はカラッポ。 |
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これがメインの提灯。 かなり大きいです。 上から下までで70センチくらいでしょうか。 家長(今は私の父)が持ちます。 あっちこっち穴だらけです。 |
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これは祖父母が札所めぐりをした時の朱印軸です。 秩父や四国など、結構まわったらしいです。 私は小さかったので覚えてないですが。 朱印帳の、軸バージョンですね。 札所めぐりにいくと、真ん中の仏画だけ描いてある紙を貰うそうです。 で、札所で周りの空白にご朱印をしてもらい、 家に帰ってから、掛け軸にするそうな。 もちろん、それ専門のお店にだして、です。 なんか「なんでも鑑定団」みたいですが。 |
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仏壇近景(?)その1。 九十九折の紙みたいのが、過去帳です。 過去にウチからでた死者の、戒名、命日などが書いてあります。 「誰々さん、何年何月何日」というのではなく、 過去帳全体が365日に分かれていて、 8月17日が命日なら、そこに「平成15年、戒名」と書く形式です。 ちなみに左下にあるのは、 次兄がグアムで買ってきたチョコレート。 あと、お餅はウチでついたものです。 |
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仏壇近景その2。 線香立てなどは一般的なので、省略。 特に説明を要するのは、やはり左下のふたつでしょうか。 えー、なんと呼ぶのかは不明(笑)。 蓮の葉の上に、ひとつは茄子を刻んだものを置き、 もうひとつは水を張ります。 後者にはなんかよく分かんない(え。)葉っぱの束がついていて、 お線香をあげた後、この葉っぱ使って、茄子に水をかけます。 なんの意味があるのかは不明。 父なら知ってるかも。 今度聞いてみます。 |
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仏壇近景その3。 その1と同じ所を、別アングルから。 よく言う「キュウリとナスの馬」が見えると思います。 |
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期間中は、三食出します。 このように、その日食卓に上がるものをちょっとずつ。 お箸もつけてね。 |
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これは「無縁様」といって、 文字通り、縁者のいない霊の食事。 1、2枚目の写真で、仏壇の下に見えてるのがコレです。 無縁様の場合は特別で、出した料理は下げません。 この器に、どんどん上乗せしていくんです。 今年は涼しかったからいいですが、例年は、はっきりいって腐ってます。 なぜこうするのかは不明。 ちなみにこの器は、亡き祖父が 第二次大戦に持っていって使ったモノだそうです。 |
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通称「おみやげ」。 15日の夜にお寺に行く時に持って行って、 お墓に置いてきます。 ウチの場合、縁者から菩提寺の住職が出てるので (といっても江戸時代のことですが) 無縁様の分も入れて、3つつくります。 ひとつは小泉家の墓に、 ひとつは無縁様のお墓に(ちゃんとあるんですよ)、 ひとつはお寺さんのお墓に。 中身はお餅です。 |
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おまけ。 ザ、業務用鰹節。笑 比較対照のため、湯呑を添えて。 これでも、もう1/4ほど使った後です。 まるで枕のようだ・・・ |
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